2011-01-01から1年間の記事一覧

山小屋に似合うもの

先週のクリスマス会、今週の忘年会、そして来週(来年)の新年会と山小屋が用意した企画が続く。 常連客の集まる口実であったり、登山初心者の入山のきっかけであったり、そして小屋の主の自己満足であったり、その企画への評価はいろいろあるのだろうけれど、…

山小屋をささえるもの

麦草峠にあるこの山小屋も54年の月日が経っている。 半世紀の時間を支えたものは、やっぱりお客様やスタッフの人の繋がりと温もりようだ。 このHPを管理していただいているSさんも、古き常連さんたちも、そして今年であったお客様も、みんなこの小屋の支え…

準備完了

先日、新しい越冬スタッフの山口君が入り、スタッフ2名の準備が整い、今日はスノーシューとスキーのレンタル準備も整い、2012年の冬の準備が完了しました。 後はお客様と豊富な積雪を待つばかりです。

眩しい雪景色

全く一緒ではないけれど、今年も期待通り麦草峠にいつもの雪景色が現れた。 いつ見ても美しく、山小屋住人の最も贅沢な瞬間だ。

小さなアニマルトラック

積雪3cmの朝、白い雪の上に小さな足跡が小屋に向かって残っていた。 ネズミの仲間だろうか?

伝える責任がある

北八ヶ岳の森が悲鳴を上げ始めています。 鹿の食圧による森林被害がなだらかな地形の北八ヶ岳の森に充満しそうです。 世の中の優先順位の中で、この鹿の食害がどれ程のものかは別として、近い将来森林が無くなる確率がゼロと言い切れない現状を訴えずにはい…

初冠雪の白い闇

今シーズンの本格的な雪の日は、白い闇を伴っていた。 気温は0℃前後、湿雪が降り続くどんよりとした重苦しい終日で、今シーズンの10㎝を越える初冠雪だった。 白い闇に突然と現れたカモシカも、私を見つめ何を思ったのだろうか?

白駒の池の表情

人通りの少ない土曜日、晴天につられ白駒の池へ出かけてみました。 白駒の池は4分の3くらいが結氷し、黒光りする氷の平原の表情をしていた。

冬がやって来た!!

中々晩秋が遠ざかって行かない八ヶ岳に、漸く冬がやって来た。 私が中学生の頃、11月中旬といえば、スケートの練習に励んでいた。 いつの間にか季節がずれたのか、温暖化なのか、四季の長さが変わったようだ。 いずれにしても、凍てつく寒い季節が美しい季節…

山ガールの波

近年の山ガールブームが無縁の施設と思っていた麦草ヒュッテにも、その波が届いたようだ。 山旅企画会社が山ガールをテーマに募集したものだったが、今、山を目指す若い女性たちの思いを垣間見ることができた。 今も昔も、山の頂への憧れや森の深さへの畏敬…

八ヶ岳古道探求その2

先日、北横岳から天祥寺原までの古道(中央径路)調査に続き、美濃戸北沢から夏沢鉱泉までの調査に出かけました。 北沢周辺は沢沿いを中心にガレ場が多く古道の形跡が中々見つかりませんでしたが、標高2,300m付近の尾根あたりからしっかりとした古道がみつか…

コケめぐり④

針葉樹林帯の中の落葉樹の腐葉土付近に見られるコケ、フジノマンネングサ。フジノマンネングサは森の人が気に入っているコケです。いつも「椰子の樹」みたいと叫びながら、楽しそうに撫でています。・・・・・ヤマネのマー君

コケめぐり③

北八ヶ岳苔の森を代表するイワダレゴケ。林床の倒木や岩の上に群落をつくる大型のコケです。羽状に枝分かれした体が階段状になっていて一年に一段伸びます。

コケめぐり②

今日のおともだちは、セイタカスギゴケさんです。亜高山帯の林床や岩上腐植土に大きな群落をつくっていて、スギゴケの仲間では最も大型なんですよ。セイタカスギゴケさんは、乾くと著しく縮む個性の持ち主です。・・・・・ヤマネのマー君

コケに囲まれて

もうすぐ冬になっちゃう!そして僕は、眠りの世界へ。晩秋の暖かな日差しにつつまれて、今年お世話になったコケのともだちに、冬眠の挨拶に出かけたよ。「来年もまたね!」小さなフィールドに沢山のコケたちが住んでいるから、挨拶は短時間で済んじゃいまし…

雨降る日の一時

雨の日の日曜日、訪れる人もまばら。お客さんを暖める薪ストーブもどこか寂しそう。そんな日を楽しんだのは、突然の芋会でした。昨日宿泊された女性2人のお客さんと徳ちゃんの3人が、ぱちぱちと音を奏でるストーブの隅に、ベニハルカというサツマイモを一…

北八ヶ岳彷徨

先日、茅野市からの要請で八ヶ岳古道(中央径路)の探求に出かけました。 初日のルートは、ピラタスロープウェイ山頂駅からほぼ等高線上に天祥寺原までの区間で、中央径路(旧営林署管理道)探求の中で最大の難所のようでした。 笹を掻き分け、ガレ場を通り…

晩秋の時

標高1,500mの山麓も晩秋へと時は流れたようです。 八ヶ岳の峰峰も白い季節を待つばかりです。 小屋の住人たちも人恋しさに満ちる日々を過ごして行きます。

空・空・空

ヒュッテの空に広がる毛状雲(?)に思わず見入ってしまう。メルヘン街道の夕暮れ、御岳山の空に広がる夕焼けの帯地上の我が身の小ささに気づかされてゆく。・・・・・森の人

穏やかな秋晴れ

秋の連休も終わり、行楽の人の群れは過ぎて行きました。空は秋晴れの快晴で、直射日光は暖かさを残し気持ちの良い世界が広がっています。この季節は私の好きな一つです。またこの時期はスタッフの下山の時でもあり、今シーズン頑張ってくれた小澤さんの下山…

熟年男子の魅力

連休直前の金曜日。白駒池の紅葉見頃と重なり、何かと忙しい日だった。先日頼まれた、ドラマのロケ班が日中一杯駐車場周辺にいたこともあって、落ち着かない日でもあったが、主演の仲代達矢さんに会えたことはラッキーだった。 大物俳優の風格があり、年齢の…

食いしん坊、娘二人

この娘たちの食欲は何なんだ!!ナオコとユキの食いしん坊二人、ケーキがまるでエサのようだ。

色づき始めた白駒の池

中々、色づきがままならなかった紅葉前線も漸くやってきた。長雨、台風、高温、急激な冷え込み等の影響か、紅葉の彩が遅れていた麦草峠や白駒の池周辺に色づく葉が目立ってきました。白駒の池の青苔荘のオーナーによると10月の4日、5日が紅葉のピークで…

色づくナナカマド

ここ数日の朝の気温は、3℃前後まで落ち込んできています。気がつけば、ナナカマドは真っ赤な実を重たそうに付けいました。台風や秋雨前線に気を取られている間に、秋は進んだようです。

森フェス終了、癒しの森へ

多くの人の協力を得て、小勢ながらも森フェスは成功しました。心身ともに疲れを感じていますが、漸くフリータイムが持てました。今日は、樋口先生より教えていただいたコケを撮影に、コケ女になったスタッフを引き連れ、森へ出かけました。そして、昨年から…

晴れたらいいな!!

いよいよ週末は、森フェスだ!!麦草峠、白駒の池、高見石周辺の地域興しと頑張ってきた企画。せめて、晴れて欲しいものだ。昨年から、イベントへ向けてスタートをきったものの、先の見えない時間が過ぎていった。 震災あり、原発あり、そして台風、週末は平…

息の合う、ベテランスタッフ

時にはオーナーに間違われ、時にはオーナー夫婦に間違われるベテランスタッフの2人。 今日は仲良く薪割りに汗を流していました。不思議なもので、数年来のデコボココンビの徳留さんと飯田さんは薪割りの息もぴったり。 え〜と、ところで2人ともスタッフ何…

スタッフの後押し

昨年から広報し続けている北八ヶ岳森フェスティバル2011の参加申し込みが、中々苦戦中。 見かねたスタッフが広報の手助けに、画像協力をしてくれました。 北八ヶ岳も麦草ヒュッテも始めてのスタッフですが、北八ヶ岳の森が大変気に入ったようです。

森フェスの意味

昨年から取り組んでいる「北八ヶ岳森フェスティバル2011」開催の意味。今年、9月10日(土)、11日(日)に予定している第一回目の森フェス開催への思いを此処に記載しておこう。近年の山ガールブームの後押しもあってか、山への関心が高まってきて…

草原に希望の星

鹿食害の象徴として、ヤナギランの絶滅を掲げていた麦草峠の草原に一輪のヤナギランの開花を発見。正しく希望の星だ。 昨年から移植を試みてきていたが、自然開花はやっぱり最も望ましい姿だ。 一年、一年どれだけ回復して行くのか、希望の光が見えてきた。