山小屋の今昔に思う

mugi21272010-11-27

巷では山ガールブーム。
富士山には数十万人、高尾山は人に溢れ、空前の山ブーム?

山小屋は非難小屋としての役目を多く持った昭和30年代、老若男女は各々の想いを抱いて頂きやその山域の持つ自然風景を見入る為、山を目指し、山小屋で雨風を凌いでいた。正しく山小屋は岳人にとっては安全を確保する手段の一つの方法だったのだろうか?

山小屋の責務は安全確保が存在価値だった昔、小屋番という人物は岳人に慕われ、いつ訪れるか分からぬ岳人の為に小屋を守り続ける事に敬意さえ持ち合わせた時代があった。
しかしながら、現代は待ち続ける仕事には関心が遠ざかり、岳人にとって快適な宿泊施設であることが、山小屋に求める存在価値になってきているようだ。非生産的な待つという仕事、私は今でも価値があると思ってしまう。この11月の完全予約制については、自身との葛藤の時間を必要とした。

こんな拘りに引っかかる山小屋には何故か、山ブームの余波など来ないものなのだ。しからばこちらから、山小屋ならではの存在意義を発信しようではありませんか!と思う今日の日であった。

スタッフ徳留が戻り、物置車がメルヘン広場に下がり、車がゲートに置かれる頃、麦草ヒュッテはお客様の安全を確保する山小屋と、心地よい空間を提供する山小屋の二つの顔を持ちつつ、山旅人を迎えることになります。

山小屋とは何ぞや?。。。。。。森の人