少しばかり懲らしめて

12月に入り、完全予約制やロープウェイ運休もあるのか、人けの無い冬の静寂な時間が過ぎている。そんな山小屋に珍入者が4、5日お邪魔をしたらしく、厨房には粉類が散乱し、レトルト食品を食いちぎり、天井には直径10㎝ほどの穴が開けられた。残された足跡から察するに、それはテンだと想像できた。どうやら1階の天井に住処を構えているらしく、天井を走り回る音も確認できた。今月中旬から始まる冬のシーズン前にこの珍入獣を小屋から追い出さねばならない。友人から借りた捕獲檻を2日前に設置したところ、今日捕獲に成功した。捕まった珍入獣は予想通りテンで、愛らしい顔をしていた。しかし、小屋の為、テンの為にも少し懲らしめてから、森に戻すことにした。