ネットの中の草原と山小屋

mugi21272010-05-26

人工物の景観は決して歓迎されるものではないけれど、草原と森の樹木の犯され方は最早尋常ではありません。

10年ほど前から始まったニホンジカの食圧は、草原から毒性の強い植物を除き花開く事を許しません。周辺の樹林帯はシラビソの樹木を中心に大小に拘らず、樹皮が角磨きや食圧の影響を強く受けています。

信州大学静岡大学の教授方の話によると、このままの放置は森の死に繋がると危惧していました。

何れにせよ、優先すべきはニホンジカの食圧から目の前の植物を護る事です。景観の不具合は暫くの間、山旅人にも理解してほしい。

草原と山小屋が防護ネットで囲まれた空間がどうなって行くのか、昔の風景に還ることが出来るのか見守って行きたい。