久しぶりの水源地

mugi21272010-10-05

久しぶりに大石川源流にある水源地を訪れた。

このシーズン助っ人として、また専属モデル?として頑張っていただいた久保田さんの勤務もあと少しになった事もあり、一寸だけ麦草ヒュッテの歴史に触れてほしいと思い、水源地を訪れました。

嘗て男性小屋番が麦草ヒュッテで活躍していた頃の、薪出しに次ぐ大きな仕事であった飲料水確保の水源地の場所は、ヒュッテから800mほど離れた標高差が100m低い位置にある大石川源流にありました。
現在は地下120mからのポンプアップに代わった飲料水も、その頃は毎年6月中旬になると小屋番を含め男3人程で1週間掛けて水を送る作業をしていました。ようやく送った水も止まってしまう事もしばしばで、7月中旬になって如何にか順調なリズムとなる事を繰り返していました。小屋番が辛くも有り、輝いていた仕事であり、他のスタッフからも尊敬されていた時代です。
現在は公的電源も入り、何かと便利になってしまった弊害として、山仕事としての満足感が掛けている事ではないか?とか、身体をいじめる事の無い分、精神的な仕事が多くなって来ていることに思い悩むスタッフも多くなって来たのか知れない等の会話をしながら、水温3℃の水の冷たさと苔むす水源地を思い出の一つに付け加えていただきました。