冬へのプロローグ

mugi21272010-11-16

前日からの積雪はマイカー規制には十分のようで、静寂な空間を麦草峠に醸し出していました。

静寂な山と森、一歩踏み出す事の意義を見つける為に、霧撒く茶臼山を目指しました。

森に吹き込んだ粉雪の上には、所々にアニマルトラックがあり、鹿やリス、テンやウサギの気配を感じさせてくれます。動物たちも歩きやすさを求めてか、不思議に登山道に足跡が続いていました。

森の表情は動物の痕跡だけでなく、雪の重みを避けようと葉っぱを閉じているハクサンシャクナゲや来シーズンの新芽の準備が終わったナナカマド等、木々の変化も面白い。

茶臼山展望台は強い西風に煽られ、凍てつく山の厳しさがありました。稜線に並ぶ木々にはエビの尻尾の氷結が5センチ程に成長し、いよいよ冬の山へと移り変わってきている事を認識しました。