師走の頃のススキの穂

mugi21272010-12-07

師走の頃のススキやカヤの群れる風景は情緒深いものがあります。

茶けたススキの穂に夕暮れの日が差している風景は晩秋を思わせる風情の一つに間違い無いと思う。物悲しい晩秋の季語のようでもあります。

しかし不思議なのは、ススキやカヤの群れは太陽に角度や明るさによっては、物悲しさだけではなく、植物的な暖かさを感じさせる物体でもあります。ススキやカヤで出来た家はきっと暖かだと、誰もが思うほど肌触りの暖か感覚のある植物です。

ススキやカヤの穂の姿は一方で晩秋の寒い季節を感じさせ、また一方で植物的な暖かさを感じさせる。不思議な存在です。